魔女狩り

-15-


ガラド王国の大軍は、西方の端にある防衛都市であるグランティアを占拠していた。


グランティアは、ジャノスには劣るものの堅固な都市として知られる防衛都市だった。


そんなグランティアを圧えたガラド王国の力は甚だしいものがあるとしか思えなかった。


そんな強敵との戦いに今回は王、ダリウス自らが指揮をとるのだった。








そんなダリウスが平原に敷いた布陣は、正攻法の功防衛都市に対する布陣だった。


グランティアは大きく高い外壁に囲まれた円形の都市であり、その入口は一つしかなかった。


ダリウスはその唯一の点から力でねじ伏せる作戦に出たのだ。


主翼は前方に大きく膨らみ、左翼と右翼にやや長く広がるようなこの布陣は、中央、今回では入口を制するのに最適な形だった。


そして、王の号令の下、ダリウス軍はグランティアに向かって猛進するのだった。















そんな中、爆音が鳴り響いた。















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