魔女狩り

-32-


砂漠の民も国王への抵抗軍も、サラが魔女であることを知らされずにいた。


その為、今後、魔女の存在を隠して戦う上で、魔女の力なくしての戦い、詰まり純粋な武力戦に優れた騎士と指揮官の存在が必要とされていた。


それが、キリクであり、ラウルであった。


また、極力、魔女の力を使わないことにはもう一つ理由があった。


魔女の力を使っての勝利では、力の制裁である魔女狩りと変わりのないという考えがあった為だ。


詰まり、キリクは魔女の力の利用以上に、その武力を期待されていたのだ。


…しかし、そうは言うものの、やはり犠牲を少なくする為には魔女の力が必要であり、騎士として、魔女の器として、キリクは必要とされていたのだ。


そして、キリクは、父として崇めるラウルの話を聞き、遂に決心するのだった。





…ここから、キリクと王との戦いが始まる。


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