俺様課長のお気に入り
「陽菜。今日は早く上がれそうだから、一緒に帰るぞ。終わったら連絡して」

「うん。じゃあ、また後でね」



過保護な要君は、タイミングが合えば必ず一緒に帰る。
いや、無理にでも合わせようとすることもある。
ケイ君の散歩も、もちろん一緒。
さすがにお風呂は……3回に1回ぐらい一緒に入る。

「そのために、風呂の広い部屋を探したからな」

だそうです……
もはや何も言うまい。


私をちびっ子扱いするのは変わらないけど、今はそれも愛情表現のうちだってわかってる。
だから私も、全力で言い返す。
これもまた、夫婦のコミュニケーションの一つになっている。
なんか……幸せだなあ。


「要君。私、こんなに素敵で私を大事に守ってくれる旦那様に会えて、本当に幸せだよ」

「陽菜……素直なお前は、本当にかわいいな。きゃんきゃん楯突くのもかわいいけどな。
俺達が出会えたのは、ケイのおかげなんだよな。
ケイ、ありがとな」

「ワン!!」

「陽菜。これからもっと、陽菜を幸せにするぞ」

「えっ?もっと?」

「そうだ。俺達の子どもができたら、もっと幸せじゃないか?」

「要君!うん。それはもっと幸せになれるね」


私の素敵な旦那様。
要君、これからもずっと一緒にいようね。
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