通信制の恋
テスト勉強inWinter
季節は秋から冬の気配がやってきて、昼間でも寒さが身にしみるようになってきた頃…


私は杏樹ちゃんと私の家でレポートの課題をこなしていた。


すると、


コンコン


「はーい。」


部屋の扉がノックされたため、私はレポートを解く手を止め立ち上がって部屋の扉を開けた。

するとそこには、温かいコーンポタージュスープとトーストを持った母さんがいた。


「小腹が空いたでしょ。これでも食べて飲みなさい。」


「ありがとう、お母さん。」


「ありがとうございます。ありがたく頂きます。」


私はお母さんからお盆を受け取ると一旦床に置いて、杏樹ちゃんと勉強していた机の上を片付けた。


「やっぱ寒い日にはコンポタだよね!」


「そだねー、もうそんな季節かぁ〜…」


2人でコンポタにトーストを浸したりしながら食べた。


「うん、美味しい〜」


「体があったまるね。」


「さて、続きも頑張ろー!」


「おー!」


2人で掛け声を上げて、私たちは再びレポート課題に向き合った。




「今日はご馳走様でした。また来ますね。」


「杏樹ちゃん、もっとゆっくりしてけばいいのに…」


「杏樹ちゃんは電車の時間があるの。文句言わない」


「あはは、今度は泊まりに来るので。」


そう言って、杏樹ちゃんは私の家を後にした。
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