MIYU~シングルマザー二十歳,もう一度恋します~
何より,この子が人見知りする子じゃなくてよかったなあと思う。「知らない人と一緒にお出かけしたくない」と言われたら,それこそ困ってしまうから。
「いいの,春奈?ありがと!じゃあ,日曜日は動物園ね。その人にも言っとくからね」
美優は,家に帰ったら裕一に電話することにした。もしかしたら,自宅で仕事をしているかもしれないけれど,「気にしなくていいから」と本人から言われているのだ。
♪ ♪ ♪ ……
母娘が再び家に向かって歩いていると,美優のトートバッグの外ポケットの中でスマホが鳴った。奏でているのは,電話の着信音。それも,家族からかかってきた時にのみ鳴る着信音だ。
「あっ,春奈ストップ。ばあばからお電話だから,ちょっと待っててね。――もしもし」
美優は春奈と手を繋ぎ,立ち止まると通話ボタンをタップして,スマホを耳に当てる。
『美優,今帰りね?お疲れさま。春奈ちゃんも一緒ね?』
「うん,一緒だよ。今日,給料日だったでしょ?だから,銀行と本屋さんに寄って,ちょっと遅くなっちゃって」
遅くなったといっても,ほんの少しだけだと思うけれど。保育園にお迎えに行った時だって,春奈もグズらずにゴキゲンだったし。
「お母さん,今日の夕飯なあに?」
『ハンバーグよ。チーズ入りの』
「いいの,春奈?ありがと!じゃあ,日曜日は動物園ね。その人にも言っとくからね」
美優は,家に帰ったら裕一に電話することにした。もしかしたら,自宅で仕事をしているかもしれないけれど,「気にしなくていいから」と本人から言われているのだ。
♪ ♪ ♪ ……
母娘が再び家に向かって歩いていると,美優のトートバッグの外ポケットの中でスマホが鳴った。奏でているのは,電話の着信音。それも,家族からかかってきた時にのみ鳴る着信音だ。
「あっ,春奈ストップ。ばあばからお電話だから,ちょっと待っててね。――もしもし」
美優は春奈と手を繋ぎ,立ち止まると通話ボタンをタップして,スマホを耳に当てる。
『美優,今帰りね?お疲れさま。春奈ちゃんも一緒ね?』
「うん,一緒だよ。今日,給料日だったでしょ?だから,銀行と本屋さんに寄って,ちょっと遅くなっちゃって」
遅くなったといっても,ほんの少しだけだと思うけれど。保育園にお迎えに行った時だって,春奈もグズらずにゴキゲンだったし。
「お母さん,今日の夕飯なあに?」
『ハンバーグよ。チーズ入りの』