過ぎた時間は違っても
やっぱり前世の記憶か何かなのかな。それか、悪霊にでも取り付かれているのか。幽霊は勘弁してほしいな。物理攻撃がちゃんと当たる物であってほしい。触れないと勝ち目なんてないし。

「何だぁ、羽季も恋の悩みなのかぁ?」

「いや、恋とは違うんだけどさー。何か、物足りないっていうか、忘れちゃいけない事を忘れているっていうかさー」

「いて当たり前だった物がなくなった感じ?」

「そう!それ!」

やっぱり慶太郎おじさんは分かってくれる。俺の一番の理解者だ。親の立場じゃない、同等の立場として話を聞いてくれるから相談しやすいんだよな。
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