過ぎた時間は違っても
次の日、彼はまた現れた。別の教室なのに私の目の前まで来て話し掛けてきた。監督の話を受けないかとか、また手合わせしたいとか。追い払いたかったんだけど、楽しそうな笑顔を向けてくれているのにと罪悪感もあって関わらないでと伝える事も出来なかった。
「ちょっと、どこの誰だか知らないけど嫌がってるんだからやめてあげなさいよ」
「え、そうだったの?・・・ごめん!これからは勢い良くじゃなくて自然に誘う事にするよ」
結局誘われるんだ、諦めてくれる訳じゃないんだと思いながらまた後でと去っていく彼の背中を見送った。
何で私に拘るんだろう。私がバスケを見るの専門じゃないって何で分かったんだろう。まぐれと考えたいけどまぐれで手合わせしたいとお願いしてくるのも変だよね。隣町だから兄と練習している所を見た事があるって訳でも無いだろうしな。
「ちょっと、どこの誰だか知らないけど嫌がってるんだからやめてあげなさいよ」
「え、そうだったの?・・・ごめん!これからは勢い良くじゃなくて自然に誘う事にするよ」
結局誘われるんだ、諦めてくれる訳じゃないんだと思いながらまた後でと去っていく彼の背中を見送った。
何で私に拘るんだろう。私がバスケを見るの専門じゃないって何で分かったんだろう。まぐれと考えたいけどまぐれで手合わせしたいとお願いしてくるのも変だよね。隣町だから兄と練習している所を見た事があるって訳でも無いだろうしな。