過ぎた時間は違っても
友達だからこそ笑っていてほしいし、幸せであってほしい。だから無理しないでという意味で言ったんだ。そこは兄である翔琉であったとしても、とやかく言われたくはない。

「女の子らしさは昔に置いてきたわ」

「俺、唯織の女の子らしい所知ってるよー?」

「例えば?」

「髪が細くて、耳が小さくて。手だって俺の倍くらい小さくて細いだろ?それに、腕を回せば包み込めるほど体が小さい」

ほとんどが小さいって理由だけど、羽季の中で女の子の定義って小さい以外に無いのかしら。というか、翔琉は性格の話してたんじゃなかったっけ。見た目とかそこら辺の問題だったっけ。
< 220 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop