私だって少女漫画の〇〇になりたいっ!
どうやら2人ともご飯は食べ終わってるみたい。
…とゆうより、原田に話すのに夢中になっていたために、まだ昼飯タイムなのは私くらいだ。
じっと観察を続けていると、世間話でもしているのか、時折見せる2人の青春映画のような笑顔がとても眩しい。
そして私はまんまと完全に2人のキラキラに釘付けになっていた。
結局昨日は終わらずにいた課題を途中までやり、君さけを読み始めては止まらずに、夜更かししてしまったのだが、今日からあのカップリングを眺める準備は万端である!
最&高…っ!
弁当をつまみにして視聴者にでもなった気分だわ!
「そういえば、橋本。 課題は結局やったのか?」
君さけカップルが何を話しているのか猛烈に気になって歯がゆい思いをしていると、原田からとんでもないことを聞かれる。
「とんでもなくはないだろ、ありふれた誰にでもできる質問じゃい!」
「…やっぱ、原田のツッコミに限るね……いつもありがとう」
私は原田の存在に感謝をすると、手を合わせ原田を拝んだ。
「あぁ、うん…なんか礼されたけど…、はしもっさん、肝心の課題は?」
「…原田くん……私は今から午後を乗り切るためのジュースを買ってくるとしよう…」
課題のことを思い出しては、逃げるように教室を出る。
「ダメだったんだな橋本…頑張れ橋本…」
相棒の応援は、なんとなく背中で感じていた。ーーーー