先生、好きって言って。
◆
キーンコーンカーンコーン
…んー。
わ!何時?!
うわ最悪。
今日の授業全部終わっちゃった。
ってことは、私午後の授業全部寝てたって事?
やっちゃったよ〜。
すると、何やら廊下からドタドタドタとデカい足音が聞こえてきた。
ガラガラガラッ!
「蘭ちゃん!」
「あ、涼。おはよう。」
「あぁおはよう。じゃなくて、お腹は大丈夫?とりあえず荷物持ってきたし一緒に帰ろ!」
「ありがとう。や、実は仮病なんだよね…。先生と顔合わせるのきついなって思って。」
「やっぱり、そんな事だろうなって思ったよ。まぁ、少しはゆっくり出来たんじゃない?今日は朝から疲れたでしょ。」
確かにね。
色んな出来事に頭がついていかなかったよ。
「うん、でももう大丈夫。涼、今日はアイス買って帰ろ。」
「そうしよう!よし、行くよー!」
と、涼は嬉しそうだ。
「今日は私が奢ってあげる。」
「え、ほんと?ありがとう!」
「うん!」