先生、好きって言って。
◆
「よし、メイクは完成したよ!」
と、春香ちゃんが。
「こっちも髪型と制服完了!」
と、明菜ちゃんが。
2人ともすごく満足気だ。
私はまだ鏡を見てないからわからないけど、制服を気崩している事はわかる。
「よし、じゃあトイレで確認してきてご覧!」
「わ、わかった。2人ともありがとう!」
「全然いいのよ!確認したら戻ってきてね。私たちは涼くんを呼んでくるから!」
そして、春香ちゃんと明菜ちゃんは教室を出た。
よし、私もトイレで確認っと。
*
って、え。
誰これ。
これが自分だなんて信じられない。
自分で言うのも恥ずかしいけど、すごく大人っぽく見える。
しかも髪型もいつもはストレートの長い髪を低めにポニーテールしているのに、今日は髪をおろした上にくるくると巻かれていてすごく可愛い。
化粧も目が大きくなって、肌も綺麗に見えて一気に垢抜けてみえた。
そして制服もいつもよりスカートを短くして、ちょっとシャツも気崩している。
これが、JKか。