The Last -凶悪-
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「・・・そうですか・・・。」
「正直・・日を追うごとに悪くなってる。」
「・・退院したら・・またこのお店に来てくれるって約束したんですけどね・・。」
「あれ?そうなの?」
「・・入院が決まる前日・・
お一人で来てくれたんですよ・・。」
「あれだけ先生に“お酒はダメ”って止められてたのに・・
また勝手にコソコソと・・。」
「・・ご安心ください・・。烏龍茶しか飲んでいかれませんでしたから・・。」
「だったら良いけど・・。」
「・・ご遺言・・・
聞かれましたか・・?」
「うん?いや・・今日言いかけたけど、
聞きたくなかったから遮った。」
「・・そうですか・・・。」
「っていうかなんで遺言の話を知ってるの?」
「僕は・・先に聞きましたから・・。」
「え?松阪にも?」
「はい・・。」
「何て言ったの?」
「・・すみません・・
守秘義務がありますので・・。」
「お・・おぉ。そりゃそうか。ごめん。」
「・・ミライ君にも早く言いたそうでしたので・・
今度はちゃんと聞いてみたらいかがですか・・?」
「いやぁ・・聞いたら死んじゃう気がするからホントそれだけは勘弁だよ。」
「・・そうですか・・・。」