25年目のI love you~やっぱり一緒に・・・②~
昨日は、気が付いたら朝だったけど、今日はもう目覚めたら昼近かったのは、我ながら呆れた。こんなだらしない生活してちゃ、ダメだって、自分を叱咤する。


傍らの携帯が光っているのに気付いて、ハッとして手に取る。見ると次男からで


『昨日、何だったの?』


そうか、一昨日電話入れたっきりになってたんだ。心配してくれたんだろう。


『メール、気付かなくてごめん。ちょっと聞きたいことあったんだけど、もう大丈夫になったから。お仕事、頑張ってね。』


本当は全然大丈夫じゃないけど、とりあえず、そう返信する。


そう言えば、この土日は隆司さんから、メール一本入って来なかった。少なくても、やり直しの付き合いを始めてからは、そんなことは一度もなかった。


確かに、金曜日の夜に、ちょっと電話で、気まずいやり取りになっちゃったけど、新しい彼女が出来た途端にって・・・わかり易いね。


食欲はないけど、とりあえずは流し込むように朝食(?)を摂り、それから溜まっていた洗濯を片付け、掃除機掛けて・・・モヤモヤした気持ちを抱えながら、こんなことをしていると、なんかあの離婚騒動の最中に戻ってしまった感がつらい。


(結局、この数ヶ月って、一体なんだったの?)


やり始めてしまえば、あっと言う間に家事は終わり、手持ち無沙汰。事前にあった友達の誘いを、きっと疲れてるだろうからと断ってしまったのが、今更ながら悔やまれる。


(これからどうしよう・・・。)


これからというのは、今日これから、というのと、今後の両方の意味。


少なくても、せっかくのお休みの2日間、悶々と過ごすことじゃないことは確かだった。


仕事中だとは分かっていたけど、春希にメールを入れてみる。


『突然ゴメンね。今夜会えないかな?』


本当にメールを送るべき相手は、春希じゃないってわかってるくせに。
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