25年目のI love you~やっぱり一緒に・・・②~
そして夜、私と隆司さんは、私のアパートの近くのファミレスで相対していた。
こういうような話をする時に、どんな場所を選ぶべきなのか。お互いの家のどちらかがいいのかとも思ったけど、旧自宅に上がり込むのも気が引け、逆にアパートに今、隆司さんを上げるのも、ちょっと違うような気がして、と言ってあの車に乗って、どこかに移動する気も、今はしなかったから。
「朱美、君に不信感を抱かせてしまったのは、本当に申し訳なかったと思う。今の俺の立場で、君以外の女性と、例えどんな理由であろうと、2人きりで車に乗ってれば、誤解されても無理はない。まして町村さんは既婚者だ、軽率だった。許して欲しい。」
席に着いて、オーダーもする前に、そう言って隆司さんは頭を下げる。食事時ではあったが、平日だからか、お客さんの入りはそれほどでもなかった。
「誤解?」
私はわざと冷たく、そう聞き返す。誤解じゃなきゃ困るけど、もちろんそう簡単に信用することなんて出来ない。
(ちゃんと、納得出来るように説明してよ。)
それが、偽らざる私の今の気持ちだった。
「あの日は、清司は友達と会うとかで、午前中から出掛けていた。俺は昨日もメールしたように、会議の準備に取り掛かろうとしてたら、町村さん・・・いや渋谷さんか。どうも昔のクセでな。彼女から連絡が来た。」
「いつの間に、携帯の番号なんか交換したの?」
一緒にやってる頃は、お互いの携帯番号を知ってても不思議はないけど、少なくても隆司さんはその後、番号を変えている。
急に携帯を変えるって言い出して、不思議に思ったのを覚えてるけど、今にして思うと、あれは不倫相手と切れたタイミングだったんだ。
こういうような話をする時に、どんな場所を選ぶべきなのか。お互いの家のどちらかがいいのかとも思ったけど、旧自宅に上がり込むのも気が引け、逆にアパートに今、隆司さんを上げるのも、ちょっと違うような気がして、と言ってあの車に乗って、どこかに移動する気も、今はしなかったから。
「朱美、君に不信感を抱かせてしまったのは、本当に申し訳なかったと思う。今の俺の立場で、君以外の女性と、例えどんな理由であろうと、2人きりで車に乗ってれば、誤解されても無理はない。まして町村さんは既婚者だ、軽率だった。許して欲しい。」
席に着いて、オーダーもする前に、そう言って隆司さんは頭を下げる。食事時ではあったが、平日だからか、お客さんの入りはそれほどでもなかった。
「誤解?」
私はわざと冷たく、そう聞き返す。誤解じゃなきゃ困るけど、もちろんそう簡単に信用することなんて出来ない。
(ちゃんと、納得出来るように説明してよ。)
それが、偽らざる私の今の気持ちだった。
「あの日は、清司は友達と会うとかで、午前中から出掛けていた。俺は昨日もメールしたように、会議の準備に取り掛かろうとしてたら、町村さん・・・いや渋谷さんか。どうも昔のクセでな。彼女から連絡が来た。」
「いつの間に、携帯の番号なんか交換したの?」
一緒にやってる頃は、お互いの携帯番号を知ってても不思議はないけど、少なくても隆司さんはその後、番号を変えている。
急に携帯を変えるって言い出して、不思議に思ったのを覚えてるけど、今にして思うと、あれは不倫相手と切れたタイミングだったんだ。