守る理由。
煌「…あの、さっきから何の話してるんですか?」



煌くんにだけは知られたくない───



そう思う僕を他所に、彼らはいとも簡単に全てを話してしまう。

今でも耳を塞ぎたくなるような、有り得ない、僕の“悪行”。



響花「彼奴、私達の個人情報とかをネットに晒したんだよね。」

煌「………は?」

空夢「それもさぁ…悪口とかを一緒に。」



…ありもしない、やっていない、何で、



そんなことをぐるぐると考えてしまうほど、僕はまだこのことに未練やら何やらを感じているらしい。



研次「しかも彼奴、一番仲良しでお互い大切にし合ってた海燈のことを一番悪く言ってたんだぜ?」

響生「何かの間違いだと思いたかったけど、動かない証拠って怖いよね。」



聞きたくない、耳を塞ぎたい、逃げてしまいたい。

その気持ちが僕の頭を占領する。


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