2人のあなたに愛されて～歪んだ溺愛と密かな溺愛～
挙式が終わって、私達は、みんなをレストランに招いた。


樹が、今日のために考えてた料理を作ってくれたんだ。


私の大好きな物ばかり使って。


決して豪華な食事というわけではなく、すごく温かみのある家庭料理。


それが、とても嬉しい。


真奈も良介君も、その料理の味にすごく驚いていた。


『嘘みたいに美味しい！』って。


他のみんなも、満足してくれたみたいだ。


みんな、笑顔で…本当に、良かった。


全てが終わって、家族はタクシーでホテルに向かった。


私の両親は、明日以降、数日こっちの観光を楽しむみたい。


私達は、真奈と良介君をホテルまで送った。


2人は、明日、日本に帰る。


『真奈、良介君、今日はありがとう、ゆっくり休んでね。また明日迎えに来るから』


『ありがとう、そちらこそ、疲れたでしょ？結婚式なのに、いろいろしてもらって、ごめんね。帰ったら、ゆっくりしてね』


明日、空港まで送っていく約束をして、2人と別れた。
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