2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
部屋に戻った私達は、先にシャワーを浴びた。


まだ夜の浅い時間。


『柚葉、食事のやり直し』


樹は、私のために作ってくれた料理を持ち帰ってくれてた。


『あんまり食べれてなかっただろ。ゆっくり食べよう』


『ありがとう~嬉しい』


本当に気が利く人だ。


『実は、俺もお腹空いてる』


2人で顔を見合わせて笑った。


『今日から、ちゃんと、夫婦なんだね』


『ああ、そうだ。ちゃんと…』


樹は、私にキスをした。


『ずっと、守るから。これから先の人生、ずっとずっと…』


すごく照れる。


樹の顔が近くて…恥ずかしいよ。


『私も…樹の役に立ちたい』


『側にいてくれたら、それでいい。それが1番嬉しい』


『うん…いるよ、絶対、側にいる』


『後で…可愛がってやるから』


その言葉に、顔から火が出そうになった。


樹は、私の頭に手を置いて、髪を撫でた。
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