2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
それぞれに歩むべき道を
それから、2年が経った。


あっという間だった気がする。


レストランは2店舗に増え、従業員も増やした。


あまりにも順調で、3店舗目も計画中だ。


樹の料理が、認められて嬉しい。


私はと言えば…


レストランの手伝いは止めて、生まれたばかりの赤ちゃんの子育てに専念してる。


そう、子どもが生まれたんだ。


可愛くて可愛くて…


女の子だから、樹もメロメロだ。


忙しいのに、少しの時間でも出来たら、子どもと関わってくれてる。


私は、そんな樹が仕事の時は集中出来るよう、家事と子育てをしっかり頑張ってる。


そうやって、樹の役に立ちたい。


でも、樹は、大変な合間、家事も手伝ってくれるんだ。


本当に…何年経っても、優しい…


家族の時間をとても大切にしてくれる。


私、英語で日記を付け始めたよ。


樹のおかげで、英語は、随分、成長したと思う。


樹との生活、赤ちゃんの成長、私の思い…


いろんなことを日記に書いてるんだ。
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