2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
私には、そういったセンスが無いから、全て柊君に任せようと思う。


本当に頼もしいな…


40分程走って、お店に着いた。


私達は、車から降りて、中に入った。


『オシャレなお店…』


『だよね。ここの雰囲気がすごく好きで』


スーツを着た紳士が、柊君を出迎えて、案内してくれた。


とっても丁寧な対応だ。


お得意様?って感じなのかな…


『こちらが新しい作品になります。ゆっくりご覧下さい』


『いいね、すごくいい感じだな…この木目の感じとか…手触りも、形もいい』


『さすが水無瀬様。このテーブルは…』


いろいろ説明してくれるけど、私には、あんまりよくわからなかった。


それでも、柊君のこだわりは、私も大事にしたいと思う。


だけど…


値段が書いてないよ。


このテーブル、一体、いくらくらいするんだろう…


正直、検討もつかない。


30万円くらいかな?


もっとするのかも知れない。
< 64 / 244 >

この作品をシェア

pagetop