2人のあなたに愛されて~歪んだ溺愛と密かな溺愛~
『樹さん、おはようございます、今日は、よろしくお願いします』


ちょっと固かったかな?


『おはよう』


『あの…今日は、どこに行くんですか?』


って、聞いてみた。


そしたら、


『電車乗るから』


って…


言われるがまま、私達は電車に乗った。


たまたま、ひとつ空いた席に、素早く私を座らせてくれて、樹さんは、その前に立って吊革に掴まった。


下から見上げるその姿は、本当に素敵だった。


オシャレな服装に、大きめシルエットのチェスターコートで大人っぽく決めて、髪型も軽いパーマで、モデル感が溢れ出てる。


あまりにもキラキラした樹さんを、周りのみんなも気にしてチラチラ見ている。


そうだよね、なかなかこんなかっこいい人、その辺に歩いてないもんね…


柊君といる時もそうだったけど、樹さんは、さらにその上をいってるかも知れないな…


男性としての魅力が溢れて、こぼれ落ちそうだ…
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