エリート俺様同期の甘すぎる暴き方~オレ、欲しいものは絶対手に入れる主義だから~
「なに、返事してくれないわけ?」

 日菜子が軽くパニックに陥っているのを承知の上で拓海は軽口を叩く。

「まあ日菜子がもし嫌だって言っても、無駄だけどな。俺はどんなことをしても日菜
子を南沢日菜子にするつもりだ」

 そう言うとポケットから拓海がブルーのベルベットの小箱を取り出した。それは誕生日プレゼントにもらったネックレスと同じブランドのものだ。箱を開けるとそこにはダイアの指輪が入っている。

 拓海は日菜子の左手を取ると薬指にその指輪をはめた。そしてそのまま手を持ち上げると、そこに唇を落とす。

「日菜子に誓う。ずっと大切に愛し続ける。だから俺の隣で幸せになってほしい」

 真摯な拓海の言葉と態度に、日菜子は目に涙をにじませた。

「わたしも......拓海を幸せにできる?」

 こんなに愛されるばかりでいいのだろうか。自分はそれに値する人間だろうか。

「当たり前だろう。俺を幸せにできるのは......日菜子だけなんだから」

 その言葉を聞いて、日菜子は拓海の胸に飛び込んだ。

「わたしのことを幸せにできるのも、拓海だけだよ」

「当たり前だろ。その役目は誰にも譲るつもりないからな」

 お互い見つめ合い、どちらからともなく微笑み合う。

 そしてふたりは高くなった秋空の下、ゆっくりと将来を思い合って唇を重ねた。

END
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