あやかし神社へようお参りです。②
しばらく呆然としていたが直ぐに我に返った。本来の目的を思い出し、いそいそと目的の場所へ向かった。
私と賀茂くんはコースの選択が違う。彼は特別進学コースだけれど、私は文理進学コースだ。だから会いに行くためには別の棟まで行く必要があった。
あんまり足を踏み入れない棟に来ると、なぜか少し不安になった。事情を知っている詩子についてきてもらえば良かった、と思ったが直ぐに首を振る。詩子は賀茂くん以いい感情を抱いていないのだ。
階段を上りきり、陰から廊下をそっと覗く。休憩時間だけあって人が多かった。
「……何やってんだ、あんた」
突然背後から声をかけられて、弾けるように振り返る。ノートの束を抱えた賀茂くんが相変わらずの無表情でそこに立っていた。
「廊下で会えてよかった……! 賀茂くんに聞きたいことがあって」
面倒くさそうな顔を浮かべるも、話を促すように「何」と尋ねてくれる。
「賀茂くん、前に“本部”って言ってたよね? それって本庁と仲が悪い本部のこと?」
「は?」
質問の内容に何か思たのか、怪訝な顔を浮かべた賀茂くん。
「そんなこと、あの優顔神主に聞けばいいだろ」
「それはそうなんだけど……タイミングが合わなくて」