あやかし神社へようお参りです。②


 何でも、日常生活の中で気が付かないうちに受けた穢れを祓い清める神事らしい。六月と十二月の晦日に執り行われるのだとか。大晦日にそんな神事は行われていたっけ、と首を傾げていると、三門さんがすかさず教えてくれた。


 「茅の輪くぐり覚えてない?」

 「あっ。あれが大祓なんですか?」

 「正確には、年越しの大祓のひとつだね。茅の輪くぐりと、その人形を使った神事があるんだ。その人形で体を撫でることで、自分についた穢れや厄を人形に移すんだよ」


 なるほど、神社の場合は自分の代わりになってくれる役目を担うのが人形なんだ。確かに陰陽師は、人形を使って攻撃するようなシーンが多かった気がする。

 三門さんは私のスマートフォンを指さした。詩子から送られてきた写真が表示されている。


 「それは人形の力を発揮するようにって、『言霊の力』を使って書いたお札なんだ」


 どくん、と胸がひとつ大きく波打った。冬休みが明けて二ヶ月ほど経ったからか、その言葉を聞くと妙に胸騒ぎがした。


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