あやかし神社へようお参りです。②
そして翌日。
三門さんから「ふたりで食べな」と渡された紙袋を抱えて詩子の家へ向かった。紙袋の中身はひなあられだった。昨日のうちに青女房の屋台で買っていてくれたらしい。
今までも、ひな祭りの日は必ずひなあられを食べていたのを思い出す。学校帰りにおじいちゃんの家に寄ると、必ず用意してくれていたのだ。
ひなあられを食べながら、おじいちゃんの膝の上でひな祭りの歌を歌った記憶がよみがえり少し胸が熱くなる。
いけない、しっかりしなきゃ。
頬を両手でパチンと叩いて気合を入れ直す。
詩子に「もうすぐ着くよ」とメッセージを送ると、可愛らしいきつねの傍に『了解』と書かれたスタンプが送られてきた。