あやかし神社へようお参りです。②


 一体どういうことだろう、眉間に皺を寄せたその時だった。


 「きゃあっ」


 廊下の向こうから詩子の悲鳴が聞こえた。


 「私みてきますっ」


 おばあちゃんには居間にいるように伝えて廊下に飛び出した。声がした方へ駆け出す。廊下の一番奥に「詩子の部屋」と書かれたボードが、ドアノブにかけられていた。迷わずそのドアを開けた。


 「詩子っ、大丈夫!?」

 「え、麻? どうしたの?」

 「え、いや、だって、悲鳴……」


 部屋の真ん中で尻もちを付いた詩子が、目を丸くして私を見上げた。私もきょとんと目を丸くした。


 「ああ、さっき叫んだからだよね? ごめんごめん、何でもないの。これ見て」


 気が抜けたようにへらっと笑った詩子は自分の足元を指さす。そっと覗き込むなり、私は絶句した。

< 65 / 334 >

この作品をシェア

pagetop