しあわせ食堂の異世界ご飯4
「入学希望者も、予定より軽く百人以上足りていないんだ。これだと説明会にも、人がきてくれるかどうか……」
「それは……」
 生徒が百人以上も足りないとなると、下手したらすぐに廃校なんて可能性も出てくるかもしれない。
 何か手を打たなければまずいことは、アリアだってわかる。
(生徒を集める何かいい方法……)
「庶民にとったら子供が大事な人手……っていうことも、確かにわかります」
 エストレーラでは農業が盛んで、子供ももちろん、家族総出で世話や収穫を行っていた。それを考えると、毎日子供の時間を奪われてしまうのは辛い。
「でも、要はそれ以上に何かメリットがあれば子供を学園に入れてくれるはずです。子供が優秀になっていい仕事に就けるなら、その方がいいですから」
「それはもちろんだ。ただ、現状働き手の穴埋めが難しい」
 子供を学園に通わせた際、子供がしていた仕事を誰が行うのか。家の手伝いの場合は母親だろうけれど、それができない場合もある。
「子供が働いていた分の金銭支給ということも考えはしたが……さすがに、額が大きくなりすぎて難しい」
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