しあわせ食堂の異世界ご飯4
 新しい取り組みだからぜひ説明会に取り入れたいとリベルトから相談を受けて、必死に準備を行ってきた。
 説明会に参加してくれる子供と保護者に、給食を体験してもらう予定になっている。


 今日の説明会に集まった子供たちが見学のため校舎内に入っていくのを見て、アリアと一緒にいたエマが「いよいよだね……」と呟いた。
「はああぁ~っ! すっげぇ緊張する。まさか、学園で出す食事を俺たちで作るなんて……思ってもみなかった」
 すぐ側にいたカミルは、手を震わせているくらいだ。
 そう、アリアが任命された給食の監修は、表向きはしあわせ食堂が行うということで話がまとまっている。
 それは、アリアが王妃になった際も、ある程度外部に委託できる環境を整えておくためだ。全部ひとりで行うのは、さすがのアリアでも無理がある。
 アリアはそんなエマとカミルを見て、さらっとプレッシャーになるであろうことを言う。
「今日の説明会、子供は百三十人も来てるらしいですよ。親御さんは一緒にこられない人も多かったみたいで、五十人くらいらしいです」
「そんなにきてるのかい……!」
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