しあわせ食堂の異世界ご飯４
　内容を見た国民たちの表情は、お世辞にも喜んでいるとは言えないものだ。

『ジェーロ帝国学園の設立』
　入学条件：この街に住む七歳から十三歳の子供とし、身分、性別などは問わない。
　卒業条件：入学から五年の教育後、卒業資格を得ることができる。
　学園費用：人材育成を目的としているため、無料。
　　　　　　ただし、教科書代など別途かかるものもある。
　授業時間：朝の九時～午後三時までとする。
　持ち物：授業道具（別途指示）、弁当。

　知らせでざわついている人混みをかき分けるように、アリア、シャルル、カミルの三人も看板の前にやってきた。
（わ、本当に学園の設立って書いてある！）
　いったいいつのまにこんな計画を立てていたのだと、アリアは感心するように息をつく。正直に言えば、計画の前に教えてほしかった。
　その理由は、アリアが将来的にジェーロの王妃として迎え入れられる予定だからだ。とはいえ、今回の発表には大いに賛成できる。
　入学条件を見る限り、学年ごとに年齢は決まっていないようだ。七歳をすぎたら、十三歳になるまでの好きな時期に入学することができる。
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表紙・目次

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