しあわせ食堂の異世界ご飯4
 生姜の効いた肉は味付けが濃いけれど、ライスだけではなく挟まれたレタスも一緒に食べるので、そこまで気にはならない。
 いや……むしろ、ライスの部分に生姜焼きのタレがついて、ほどよい味わいになっていると断言できる。
 米と、肉と、野菜の比率がちょうどいい。
 じっくり味わうように食べるライナスに、もぐもぐとすごい勢いで食べていくルシオ。ふたりの違いは、なんだか見ていてとても微笑ましいものがある。
「これは美味しいです。そして、片手で食べられるというのもいいですね。食事を取る暇がないときに、とても助かります」
 そう言ったルシオは、片手でライスバーガーを持って利き手にはペンを握った。確かにこれならば、仕事の合間にも食事をすることが可能だ。
「そうだな」
 本当はそんなことにならないようにしたいのだが、ライナスは苦笑しつつその意見に同意する。
 それはライナスも普段から、あまりゆっくり昼食をとる時間がないからだ。時間短縮ができるのであれば、その分リズと遊んでやることもできる。
「しかし、米で肉と野菜を挟むとは……なんとも不思議な発想ですね」
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