しあわせ食堂の異世界ご飯4
その様子を見たルシオも思考を巡らせて、ひとつライナスに提案をする。
「……それでしたら、この軽食を新しい事業として立ち上げたらどうでしょう? 手軽以前に味がいいので、人気が出ますよ。ライナス様の料理人が作ったものであれば、問題はないと思いますし」
ただ、独り占めすることはできなくなってしまいますねとルシオが苦笑する。
「いや、これはうちの料理人が作ったものではないんだ」
「え? 毒味が不要とのことでしたから、てっきり……」
勘違いを申し訳ありませんと、ルシオが頭を下げた。
ライナスはすぐに気にしないように言い、しかし確かに彼の案も悪くないと頭の片隅で考える。
「だが、この軽食を作った料理人に迷惑はかけたくないんだ。娘がとてもお世話になっている人でね」
「ああ……ライナス様は娘さんにメロメロですもんね。確か婚約の申し入れがあったのに、まだ早い!って、怒鳴ったと聞きましたよ? ライナス様も、娘さんの前ではただの父親ですねぇ」
口元に手を当てて笑うルシオに、ライナスは「ほっといてくれ」と手を振る。
まだ七歳になったばかりの娘を、将来どうなるかわからない男に任せられるわけがない。
「……それでしたら、この軽食を新しい事業として立ち上げたらどうでしょう? 手軽以前に味がいいので、人気が出ますよ。ライナス様の料理人が作ったものであれば、問題はないと思いますし」
ただ、独り占めすることはできなくなってしまいますねとルシオが苦笑する。
「いや、これはうちの料理人が作ったものではないんだ」
「え? 毒味が不要とのことでしたから、てっきり……」
勘違いを申し訳ありませんと、ルシオが頭を下げた。
ライナスはすぐに気にしないように言い、しかし確かに彼の案も悪くないと頭の片隅で考える。
「だが、この軽食を作った料理人に迷惑はかけたくないんだ。娘がとてもお世話になっている人でね」
「ああ……ライナス様は娘さんにメロメロですもんね。確か婚約の申し入れがあったのに、まだ早い!って、怒鳴ったと聞きましたよ? ライナス様も、娘さんの前ではただの父親ですねぇ」
口元に手を当てて笑うルシオに、ライナスは「ほっといてくれ」と手を振る。
まだ七歳になったばかりの娘を、将来どうなるかわからない男に任せられるわけがない。