しあわせ食堂の異世界ご飯4
「頑張って仕事をしてきたんだから、今日はそのくらいの贅沢をしたってバチは当たらないだろう」
 カレーに、ストロガノフに、卵焼き。ハンバーグはないけれど、今あるしあわせ食堂のメニュー全部だ。
 考えただけでも、お腹が鳴ってよだれが出そうになる。しかしそこへ、シャルルからストップがかかる。
「門番さん、今日のメニューはお任せでもいいですか?」
「え?」
「アリアが、味噌をもらったお礼がしたいそうですよ」
「お礼……ですか? いえいえ、自分が勝手に差し上げたものですから、そのようなことはなさらないでください!」
 実家から送られてきた味噌をプレゼントしただけで、一国の王女からお礼をされるなんてとんでもない! 門番は必死に首を振って拒否するが、シャルルはあははと笑うだけだ。
「別にそんなかしこまらなくて大丈夫ですよ」
 だからこのまま待つように告げて、シャルルは焦る門番をそのままにして一度厨房へ戻った。

「アリア、門番さんがきましたよ」
「え、本当? なら、さっそくお味噌の出番ね!」
 厨房で仕事をしていたアリアは、手を止めてぱっと顔を輝かせる。
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