しあわせ食堂の異世界ご飯4
 アリアはその間に、せっかくならとおにぎりを作った。
 実はおにぎりはリントの大好物なのだ。出会ったときに振る舞ったら、いたくお気に召してくれて嬉しかったのを今でも覚えている。
 特にお気に入りはカリカリ梅とじゃこを入れたものなのだけれど……あいにく、材料を揃えることができない。
 また食べてほしいと思っているので、落ち着いたらエストレーラから送ってもらうのもいいかもしれないとアリアは考えるのだった。

「おまたせしました~! 追加のほうとうを持ってきたので、みんなで食べましょう」
「待ってました~!」
 すぐさまシャルルが喜んで跳ねて、率先して器にほうとうをよそっていく。量がたくさんあるので、門番もおかわりをしている。
 リントはといえば、ほうとうもだけれど、まっさきに手を伸ばしたのは好物のおにぎりだった。
 作るのをずっと見ていたからか、カミルがすぐほうとうを食べ始めた。
「熱っ! でも美味いな」
 カミルは、はふはふしながら麺を飲み込んで、気になっていた味噌のきいたスープを飲み込む。大きく目を見開いて、アリアを見た。
「アリア、これめちゃくちゃ美味いな!」
< 55 / 202 >

この作品をシェア

pagetop