しあわせ食堂の異世界ご飯5
 キャベツはまだ全然切れていないけれど、時間はまだあるので問題なく終わるだろう。一応の目処がついたので、ほっとする。
「すみません、作り方の説明をするのでいったん手を止めてもらっていいですか?」
「「「はい」」」
 献立が変わってしまったとはいえ、アリアが百五十人分すべて調理することは不可能だ。まずは見本を見せて、みんなに作ってもらう。
 幸いなことは、比較的簡単な料理……ということだろうか。
「それじゃあ、調理方法を説明します。簡単なので、そんなに尻込みしなくて大丈夫ですからね」
 まずは、小麦粉の入ったボウルに水、卵、出汁を加えてよく混ぜる。それからキャベツと豆を入れて、ひと口サイズの肉も入れてさらに混ぜる。
「お肉は多めに入れてっと。オッケー、準備はこれだけです」
「えっ、すごく簡単じゃないですか……!」
「ええと、パン? でも、使うのは鉄板ですよね?」
 アリアの説明に、レオンが驚きフローラは困惑している。ふたりとも、まだなにを作るのかまったく予想ができていないようだ。
「今日作るのは、『お好み焼き』です!」
「「「おこのみやき?」」」
< 81 / 181 >

この作品をシェア

pagetop