5時からはじまる甘い罠。



それとは別の悩みもあった。


廉くんは優しいのに、
廉くんといるといつも、わたしは怖い。


たとえ周りの目がなくたって。


顔が赤くなっていないか、不自然になってないか。


そんなことばかり気になってしまう。


多分わたし、
廉くんにだけは嫌われたくないんだ。


やっぱり全然変わってないね、と、いつ呆れられて見捨てられるか、ずっと不安だ。







心配事が絶えなくて、わたしは内心ため息をつく。


変わるって、こんなにたいへんなの……。





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