ニーハオ!パンヤオ!
光樹が驚く。柊も口をパクパクさせていた。天音は目の前にいる妖怪とファリンを交互に見つめる。

「ここは妖がたくさんいるあるよ!ほら!」

ファリンがお店の外を指差すと、さっきまでいなかった多くの人が行き交っている……ように見えた。しかし、ファリン曰く全員妖怪らしい。確かによく見れば、尻尾や耳が生えていたり、そもそも人間の形をしていないものもいる。

「私は人間あるが不思議な力を持ってるある!その能力の一つが、出会った人の出身地がわかりその人の言葉が話せるあるよ!」

そうファリンに言われ、天音は出会った時のことを思い出す。じっと天音を見つめていたのは、日本語をファリンが話しているのは、そういうことなのかと天音は理解した。

「へえ〜、すげえな!」

柊と光樹は驚きながら、民族衣装やファリンを見つめる。

「シァオジエ!(お嬢さん!)あんたに似合う衣装を用意したよ」

女性が天音に水色のチャイナドレスを手渡す。試着室で着替えると、確かに天音によく似合っていた。

「あ、ありがとうございます……」
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