二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
「キス、してもいい?」

うっ、恥ずかしい・・・だけど、意を決して上を向いて目をつむる。

優しく、啄むように何度もキスをくれる。東山さん、大好きだ。

「確かに愛海、痩せてたよね。すっごい綺麗になった。再会したときは、すっかり綺麗なお姉さんになってて驚いたよ。でも、ちょっと細すぎないか?もう少し食べないと」 

言いながら両手で腰をガシッとつかんでいる

「年末、予定通り、四国行くでいい?」

「もちろんです」

「お魚とかおいしいから、沢山食べよ。多分、両親が泊ってけっていうから、一泊だけしようと思うんだ。そのあとの1泊、温泉予約しようと思うんだけどいい?」

「はい!温泉楽しみです。」

ふふっ、と笑らいながらそういえば・・・

「別れ話を電話したとき、私が温泉に連れてってって言ってくるの、待ってたって、言ってましたね。温泉好きですか?」

「愛海と一緒に入ったら楽しいだろうなって思ってた」

一緒に!さすがに一緒がはずかしいな。。

あの頃は、思ったことも、聞きたいことも、口に出せずに終わらせてしまったけど少しずつ、言えるような関係になってきたのかな。想像以上に、東山さんは誠実に言葉で答えてくれる。

今度こそ、信じてみよう。東山さんの愛を。今度こそ、本当の恋愛をしてみよう。

END


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