二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
だとしても、あの頃よりも年取ったし痩せたのは事実だ。
「キスも、したいな、ってずっと思ってて、チャンス狙ってるんだけど、愛海、すぐにこうやって下向いて俺にひっつくだろ?それはそれで堪らなく可愛くて嬉しいんだけど、これを無理やりひっぺがしてキスするのもなあ、って思って、いつもタイミング逃して・・でも、あまりにも毎回だからわざとか?って思うようになってさ。俺に触れられるのが嫌で、顔みせてくれないのかな、って」
「違います。東山さん、二人きりになると顔をしたからのぞき込むようにして目を合わせてくるのでそれが恥ずかしくて・・・ごめんなさい。」
「ふふっ。じゃあ、俺のこと怖くない?」
もちろん、怖くない。コクリと頷く。
「それにしても、百戦錬磨って・・・だったら、こんなに愛海に手こずらないでしょ」
「だって、前は・・・」
「そうだね。愛海が手に入ると思ったら、どうしても・・・でも信じて。決していい加減な気持ちではなかった。だけど俺の行動で愛海を傷つけて本当にごめん。もう、間違えたくないんだ。」
苦しそうに顔を歪めながら、切なそうに呟く。