二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】
ところが今月からシステムの試験段階に入ると隣の自社ビルでシステム環境を借りて試験することがわかった。
隣のビルには新入社員研修で一緒だったクミちゃんがいる。クミちゃんは大卒なので短大卒の私の2歳年上の22歳の営業職。
時間の合うときは一緒にランチができるようになった。
「愛海~!今日ランチ行ける?」
「OK~、行こう!」
メッセージアプリでやりとりしてパスタ屋さんで待合せ。
「愛海、お疲れ。今日忙しいの?今晩、健たちとカラオケ行くんだけど、愛海も行かない?」
健さんはクミちゃんの彼氏で、クミちゃんの2コ上の職場の先輩だ。クミちゃんが配属された早々健さんが一目惚れして、すぐに交際が始まった。健さんはとてもスマートで優しい先輩。美男美女の理想のカップルで私の憧れだ。
健さんの職場の人たちと飲み会をするとき、仲間うちであればクミちゃんも行っているようだ。最近では私のことも誘ってくれる。私の職場と違って、健さんの職場の方たちは同年代も多くとても楽しい。
「ん~、行きたいけど今日はいいかな。」
「予定あるの?」
「うん、まあ」
「・・・もしかして、彼と会うの?」
「うん・・・・。」
「まあ、いいか。また今度ね!」