二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】

東山さんが異動して、あっという間2カ月ががたった。何度かお誘いがあったけどお互いのタイミングが合わず異動後は一度も会えずにいた。

私が携わっていたプロジェクトも仕様変更がありあと3か月以上は伸びることになっていて、スケジュールもいっぱいいっぱいだった。

そんな中、上司に呼ばれ本部ビルへの異動が告げられた。最近、徐々に同期たちの異動もチラホラでている。ただ異動になる1カ月まえくらいになると、どこからともなく噂が聞こえてきて、誰々が異動らしいよ、なんてよく聞く。でも、私の話は一切なかったので、かなり急だ。

「随分、急ですね?」

「うん。あっちのシステムの仕様を見直しているうちに、かなり規模で大きくなりそうらしいんだ。人員補充が必要でね。町村さんもこっちで経験積んだし、期待してるよ。がんばって」

「ありがとうございます。頑張ります。」

本部ビルには東山さんがいる。ちょっと嬉しいけど、このビルを離れてクミちゃんと気軽に会えなくなるのは残念だ。

残りの時間、できるだけクミちゃんと一緒にランチをしよう。

本部になるからと言って、東山さんと一緒のフロアになるとは限らない。

今までのビルとは雰囲気が違うしむしろ、一緒じゃないほうが気が楽かも。
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