二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】

大分、暖かくなったころ新しいプロジェクトが始まり、後輩の堀クンと一緒に組むことになった。堀君の代の同期もかなりの数いるけどそのなかでも堀君は結構優秀らしい。それにどこかのお坊ちゃまらしくおじい様がかなりの資産家らしい。

「町村さん、最近元気そうですね?」

とランチ休憩の時に堀君が言ってきた。

「一時は死にそうな顔色でしたけど。島田さんですよね?ちゃんと別れてよかったですね」

私からは堀君には何も話してないけど島田さんから何か聞いたのかもしれない。

「町村さん、島田さんが既婚者だって知らなかったんですってね?」

「!何よ、急に」

誰が聞いているかわからないので私が焦って言うと

「誰も聞いてませんって。僕がここに来たばかりのことの懇親会で島田さんのこと聞いたの覚えてます?あの時、僕は島田さんから、町村さんのこと不倫相手だって聞いてたんです。だとしたら内緒の付き合いで当然ですよね。なのに、町村さん、仕事がしづらくなるから・・なんて言ってたのでちょっとすっとぼけた人だなって思ってたんです」
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