二度目は本物の恋をしよう【番外編追加】

それから一カ月島田さんは強引に私の部屋にくるけど(帰れない時間に)泊めるだけ。

私がどれだけ責めても、泣いても大好きだ、一緒にいたいと言い続けて苦しそうに私を抱きしめる。

何度も流されそうになるけどもう信じるのはやめたほうがいいと思う。

そして、彼から正式に、奥さんとは離婚した、と告げられた。きっと、本当なんだろう。何なら、奥さんに連絡をして確認することだってできる。

でも、私は部屋を引き払い、実家に帰った。

島田さんとも、別れた。

奥さんは、私を責めなかった。最初から一度も私を責めなかった。私が知らなかった、と言ったこと、信じてくれていたからだろう。島田さんと付き合いだしてから1年半以上だってしまった。純粋に楽しかったのは最初の半年にも満たない間だ。もっと早く、決断すべきだったとは思う。だけど、大事にしてくれた。そして私も大事で、彼を信じてしまった。

もう間違えない。
前を向こう。

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