欲しがりな幼なじみ

わたしの言葉に、由良くんは目を見開いた。


かと思えば急に腕を掴んで、グッと力を込める。

わたしはそんな由良くんに驚いて「え」なんて間抜けな声を出した。




「えっ、と、由良くん、なに……」

「なんで？」

「え？」



「なんでそんなこと聞くの」




そう言った由良くんは、まるで何かを期待しているようだったけれど、
わたしは、もうなにがなんだか分からなくて、

正直にさっきあったことをそのまま由良くんに伝えた。




「……それで、志保が由良くんに彼女はいるのかって聞いてきたから……」

「……」

「わたし、由良くんのことなにも知らないなって思って、それで、こうなってるわけです」




何も言わないでいる由良くん。

不思議に思って顔を覗き込むと、由良くんは、