欲しがりな幼なじみ


「なんだよ……」




少し悲しそうにしているから、わたしはまたビックリした。


なんで、そんなに悲しそうにしてるの?

由良くん、どうしたの?




「由良く、」
「もういい」

「えっ」




私の言葉を遮って勢いよく立ち上がった由良くん。

それから、わたしの方を向いて、





「期待させんな、バカ結佳」


「なっ……はぁ?」





由良くんは、時々訳が分からないことを言う。





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