【完】俺様彼氏は、甘く噛みつく。
「意味わかってる?」
「うん……」
「ははっ。じゃあその時はさっきみたいに」
――いい声聞かせてね。
じゃないから……!
「もう、はずかしい……!」
両手で顔を覆うあたしを彼は楽しそうに笑っている。
住宅街の片隅。満天の星空の下。
俺様な彼氏は、あたしに微笑み、強引に唇を奪ってから言うの。
「……一生、俺に溺れとけ」
いつだって俺様な彼は
あたしに、甘く噛みつく。
Fin.