【完】俺様彼氏は、甘く噛みつく。

独占欲の痛み

数日後のお昼休みの教室。


中学から仲のいい友達、ルイちゃんに駆くんとの間にあったことを全部話したら


ルイちゃんはうっかりフォークを落としちゃうくらい驚いていた。


「それじゃあ、好きでもないのに付き合っちゃったってこと?」

「うん……」

「それ西女メンに言ったらみんな卒倒するよ」

「中学の友達には言わないで……!」

「わかってるわかってる」

「へぇ、そっかー」とルイちゃんはボブの毛先に触れながら考え込んでいる。


ルイちゃんは、あたしと同じくずっと女子校育ちだったのに、合コンや紹介で彼氏を作っていたし、あたしと違って男子に免疫がある。


しかも今なんて、社会人と付き合ってるんだよ……。


そんなルイちゃんがふぅっと悩ましげに溜息をついた。


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