【完】STRAY CAT
助け舟を出してくれているのか沈めにかかっているのか、恭の発言に「へえ」という顔をする数人。
居心地の悪さを助けてくれたのは料理を持ってきてくれた店員さんで、ついでに隣の5人に呼び止められて注文を聞くと、引き返していった。
「熱いから気をつけてね」
ハンバーグはプレートが鉄板になってるし。
火傷しないようにそう言ってから「いただきます」をする蒔を見つめていれば、ハンバーグをひとくち食べた彼女の表情がほころぶ。……可愛い。
「美味しい?」
「うんっ、おいしい」
「ならよかった」
わたしの精神的な問題では何も良くないけど。
わたしもはやく食べようとグラタンにスプーンを入れたタイミングで、「姉妹なの?」とかわいい顔の彼から尋ねられた。
「……そう。年離れてるけど」
できれば席をもっと離して欲しかった。
話し掛けないでほしいんだけど、恭にそれが伝わる様子もなく。内心舌打ちしたくなっていれば。
「なんで別れたの?」
「うわあ、遠慮して誰も聞かなかったのにあえて聞いていくのがなずちゃんだよねー。
……すっごい嫌そうな顔されてるけど」
その隣の彼にきわどい質問をされて、眉間が寄る。
しかも恭はスマホを触って、我関せずを貫いてるし。
「恭から聞けば?」
一言放って、グラタンをようやく口に運ぶ。