COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―
私の手をまじまじと見つめて
傷がないかどうか、慎重に私の手を触る。
「春田くんみたいに、誰かを幸せにできたら…
いいかなってなんとなく…」
言っているうちに恥ずかしくなり、語尾が尻すぼみになる。
恐る恐る彼を見ると、少し驚いた表情でこちらを見る彼と目が合った。
『わはっ!
本郷さんにそう言ってもらえるとなんか嬉しくて!
それじゃあ頑張らないと!』
そう言うと彼はニコっと笑った。
確か、前にもそんなこと言ってた。
初めて店に足を踏み入れた日のことを思い出す。
でも、めっちゃ時間かかるかもしれないね!
そう言って彼はまた笑った。
その日は結局じゃがいもの皮むきをすることで精一杯で、
私たちはまた来週会う約束と連絡先を交換して別れた。