COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―
He is a clumsy kind of guy.

YUTA.

He is a clumsy kind of guy.

俺が彼女に出会ったのは、晴れ渡った青空の下だった。


ガラス張りになっている扉を押して中へ入ると、
木のいい香りがかすかに鼻をかすめた。

少し明度の落とされた室内。

ところどころに並べられた観葉植物の緑がウッド調の空間にとても映える。

壁沿いに並べられた自販機では飲み物はもちろん
ちょっとしたお菓子も購入することができるようになっている。

数ヶ月前に新設されたこの休憩スペースはまだあまり認知されていないようで、
ここを使う顔ぶれはだいたいいつも決まっている。


この休憩スペースができる前は、
バルコニーで休憩するのがいつもの習慣だった。

各階によってその広さはまちまちで、喫煙所として使える階も限られている。

その日、いつも使用しているバルコニーの改装工事で、
俺はいつもとは違う階にある、会社の中でも一番大きなバルコニーで休憩をとっていた。

バルコニーを二分するように植え込みがあり、それに沿うようにベンチが並んでいる。
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