COFFEE & LOVE―秘書課の恋愛事情―

SHOGO side.


*SHOGO side.

誰もいない店の中、窓際のテーブル席に座り
画面に表示されたチャット画面をじっと見つめる。

《今日、お店に来られませんか?》

そのメッセージの下には、先程送られてきた彼女からのメッセージと
自分が送信した犬のイラストが表示されている。

「…よっしゃ」

思わずニヤけそうになるのを堪えて小さく呟くと
ガラスの向こう、降りしきる雨をぼんやりと眺めた。

今日のような雨の日はいつも決まって客足が伸びない。
駅前に立ち並ぶ店ならまだしも、立地に恵まれない店はどこも苦労しているのだろう。

もちろんこの店だって例外ではない。

ガラスケースに並ぶ料理に視線を動かすと、そこには未だ売れ残っている料理の数々が並んでいる。

もちろん売れてくれれば万々歳なのだけれど、それらは決して売れ残っているわけではない。
俺が今日雨を見越していたにも関わらず、料理を仕込んだのには理由がある。
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