彼はネガティブ妄想チェリーボーイ
放課後の告白
「えっと・・・」

なぜか俺は、学年一モテるという矢野美織に呼び出された。

矢野美織は俺の目の前で恥ずかしそうに口元に手を当てている。

「はい。」
「1年の頃からずっと、平良くんのことが好きです。もし良かったら私と付き合ってくれませんか。」

えっ・・・

学年一の女に告白された。
どうやら俺はモテてるらしい。

しかし・・・

「いや、ごめんなさい。」

残念ながら、全っ然タイプじゃ、ない。

矢野美織が顔を見上げてきた。
そんな泣きそうな顔しなくても。

「前山さんと付き合ってる?」

ズッキューーン

心臓に何かが刺さったような音がした。
なんでそこまで見抜かれてるんだ。

そうだ、俺は前山沙和が大好きだ。

そして小さな頃からずっと一緒にいるのに・・・

「いや・・・」

付き合ってるわけではない。

「じゃあ、彼女がいないなら、友達からでいいんで・・・」

え、友達から・・・?
待て待て待て、面倒くさい面倒くさいぞ。
絶対たくさんメールよこしそうな顔してるもん。

「ちょっと、ちょっと、明日またちゃんと返事させてください。」

俺は後ずさりするように、その場を去った。

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